Zamkol ZK606レビュー。電子楽器演奏用スピーカーとしても最強という話
こんにちは、sansonです。
長年探してきた、小型スピーカーなのに大音量が出る、電子楽器演奏・練習用にピッタリなBluetoothスピーカーを見つけました・・・・!!!!
「Zamkol ZK606」というスピーカーです。今回はそれをレビューしてみます。
やっと見つけた・・・やっと見つけた・・・!
はじめに:苦節3年。不満と課題
私は日頃、ウインドシンセサイザーEWI5000を趣味で吹いています。
ウインドシンセサイザーや、エレキギター等、電子楽器をプレイするときの悩みの一つが
スピーカーの準備がめんどくさい
ということです。
自宅で練習する際は、もっぱらイヤホンから音を聴いて練習していますが、時折スピーカーから音を鳴らして、広い音場で練習したくなることがあります。
一方で、日本の狭い居住環境で、大きなスピーカー・アンプを出しっぱなしにしたくない。
また、ちょっと野外でライブ・セッションを、というときにも大きなスピーカーを持ち運ぶのは一苦労です。
邪魔なんですよ。でかいスピーカー。重いんですよ。でかいスピーカー。
例えば、有名で人気のある小型ギターアンプだと、YAMAHAのTHR10Ⅱあたりでしょうか。
私も昔、これを所有していて、EWIでセッションに参加するときに持っていっていましたが、なんやかんや重たいし大きいです。
重量が約3kg。大きさは368×183×140 mm。リュックに入れたら、もうそれだけでリュックがパンパンです。
また、駆動がACアダプタを使った外部電源。コンセントが無いところでは使えません。
はてさて、もっと小型で、大音量が出るスピーカーは無いものかと、探していたところ、ついに、ついに理想のスピーカーを見つけました。
「Zamkol ZK606」というスピーカーです。
いや、ほんと、ずーーーーっと探してたんですよ。
試しては失敗し、試しては失敗し・・・を繰り返し、やっと見つけた理想のスピーカーです。
電子楽器演奏・練習用のスピーカーとして何が理想的なのか、大きく3つの要素
- 音響特性
- 持ち運びやすさ
- 価格
で、レビューしてみたいと思います。
1.音響特性:まさに電子楽器用のためのスピーカー
1-1.サックス並みの音量
まず重要なポイントとして、小型にも関わらず、とにかく大きい音が鳴る点です。
とにかく聴いてもらいましょう。
サックスを吹いている妻様に協力してもらい、サックスの横で、Zamkol ZK606を使いEWIを吹いてみた動画を録ってみました。
どうでしょう。アルトサックスとほぼ同じぐらいの音量感が出ています。
80~90dB以上の音が出るアルトサックスと同じだけの音量が、これだけ小さなスピーカーで鳴るのって凄くないですか?
出力が24Wもあるため、かなりパワフルに音が出ます。
同じ小型Bluetoothスピーカーとして人気のあるブランドAnkerのSoundcoreシリーズでも、最新機種で16W程度です。ここまで大きいサウンドは鳴りません。
1-2.有線接続あり。かつ無遅延
どういう意味?と思われるかもしれませんが、この機能が電子楽器用として非常に重要です。
当たり前ですが、電子楽器をスピーカーで鳴らすために、スピーカーと楽器を有線で接続する必要があります。
一方で、Bluetoothスピーカーには外部接続用のAUX端子があるものと無いものが存在します。
↑これ。
上に挙げたAnkerも、Soundcore2まではAUX端子があったのですが、3からはこれが撤廃されました。
また、同じくBluetoothスピーカーで人気のJBLも、Flip4、Charge3まではAUX端子がありましたが、Flip5、Charge4からはAUX端子を撤廃してしまいました。
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なんだか最近、メーカー側が「お客さんたち、BluetoothスピーカーでAUX端子、あまり使ってないよね?」と認識してしまっているようです。
いるよ。いるいる。超必要ですAUX端子。
そんな中Zamkol ZK606はちゃんとAUX端子があります。
さらに、有線接続しても、無遅延で音が出せるというのがZamkolが電子楽器用として優秀な点です。
どういう意味かというと、例えば上で挙げたJBLやAnkerのスピーカーは、有線接続だと
- 出だしの音が消えて鳴らない
- 根本的に音が遅延する
という症状が発生します。最悪。演奏になりません。
色々調べてみたのですが
前者は各メーカーが、ケーブルをAUX端子に挿した際に発生する「ガリガリッ、ブツッ!」っというノイズを発生させないために、無音時から0.5秒くらいの音を発音させない機構を採用しているために発生する現象のようです。
過去、JBLのFlip4を買って試したのですが、まさにこの症状が発生してしまい、電子楽器用としては使い物になりませんでした。
人間の耳やスピーカー自体には優しい設計なのですが、電子楽器としては致命的な設計です。むしろ無いほうが良い。
Zamkol ZK606はこの機能が付いていません。素晴らしい。
後者については。そもそも世のBluetoothスピーカーが有線接続時の遅延を減らすことに注力していないためか、時折、かなり遅延のあるスピーカーが存在します。
ドレミファと演奏すると、レのとこでドが鳴る感じ。演奏になりません。いっこ◯堂か。
ZamkolのZK606は無遅延。何のストレスもなく演奏できます。
1-3.360°スピーカー。無指向性なので、生楽器に近い音響管
Zamkol ZK606の優れた点として、スピーカーユニットが前後に1基ずつ付いていることです。
これにより、ほぼ360°に渡って音が拡散し、サックスを吹いた時のような生楽器に近い音響感が得られます。
一般的なスピーカーだと、前面にしかスピーカーが付いていないため、自分へスピーカーを向ければ自分には聞こえるのですが、自分以外の他者には音が聴こえなくなります。
しかし360°スピーカーであれば、全方位に音が拡散するため、自分にも他者にも自然に音が聴こえます。
私自身、サックスを演奏するプレイヤーなのですが、サックスを吹いている時とZamkol ZK606とEWIを接続して演奏しているときと、音響感はかなり近いところがあり、違和感が無く非常に気に入っています。
同じく360°スピーカーで人気のあるEarfun社のUBOOMという製品があるのですが
上で説明した「遅延」があり、全く使い物になりませんでした。
買って、泣いた。死屍累々。
あああああ検証終了!!
— さんそん/ sanson 🎷🌵 (@sangsongsing) 2020年1月14日
earfunのUBOOMを買ってみましたが、有線だと遅延があってウインドシンセ吹けたもんじゃなかった(´;ω;`)
JBLもこの傾向なんだよ…(´;ω;`)
音質はメチャクチャ良かったです!
サラウンドスピーカー探している人はearfunのUBOOMぜひ(´;ω;`) https://t.co/HbqPTZSeEZ pic.twitter.com/nJpEvzCWOO
1-4.高音から低音までキレイに鳴る
上で挙げた動画でも分かるかと思いますが、高音から低音までしっかり鳴ります。
普通に音楽を鳴らしても、かなり良いサウンドです。JBLやAnkerと遜色無い感じです。
日頃の音楽用としても全然使えます。
2.最高の携帯性。500g以下でバッテリー内蔵
とにかく小さい。軽い。もうこれだけで優勝。
- 寸法:約 17.8 x 6.9 x 7.1 cm(メーカー公表値)
- 重量:487g(測ってみました)
また、ポータブルなBluetoothスピーカーなので、もちろん内蔵バッテリー付きです。
メーカー公称で24時間連続再生可能とのこと。
3.安い
セール云々で価格は変動しますが、だいたい4000円台です。
私は3990円くらいで購入しました。
ウインドシンセサイザーのEWIやエアロフォン用としてはもちろん、エレキギターやエレキベースのアンプとしても使えるのではないでしょうか。
軽くて、安くて、良い音が鳴る。
3つも4つもBluetoothスピーカーを買い、試しては泣いた私が、全電子楽器プレイヤーにオススメしたいBluetoothスピーカーです。
Zamkol ZK606、電子楽器用スピーカーとして流行れ。