Sound Bacca〜サウンドバッカ〜

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Anker Soundcore Liberty Air 2 Proを音楽家がレビューしてみる話

こんにちは、sansonです。

 

2021年1月20日に発売されたAnkerのフルワイヤレス ノイズキャンセリングイヤホン Soundcore Liberty Air 2 Proを発売初日に購入したので、レビューしてみようと思います。

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今まで私は、AnkerのSoundcore Liberty Air 2(Proじゃないやつ)を使っており

「いつかはANC(ノイキャン)付きのイヤホン買おう・・・」と思いながら

AppleAirpods Proを試聴したり、SonyのWF-1000XM3を試聴したりしながら「(高いなぁ・・・)」と思ってたクチでした。

(たぶんそういう人多いはず)

 

そんな中、ついに発売されたAnkerのフルワイヤレスのANCイヤホン。

待ちに待っておりましたよコレ。

今まで使っていたLiberty Air 2、音は良いけど遮音性が悪いんだもの。

 

結論としては

  • 音質Good。アプリで音カスタムできるし、誰の耳にも合う音にできる
  • ANC Good。これだけノイズ消えれば十分。圧迫感も無い
  • 操作性もGood。ノイキャンと外音取込の切り替えもスムーズ

という感じです。買ってよかった。

 

 

1.外観について

 

ケースも本体も、マットな仕上げになっており、チープ感は一切無いです。

作りはしっかりしている印象。

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ケースはスライド式を採用していて、これ、めちゃくちゃ便利です。

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Liberty Air2(Proじゃないほう)は、縦に収納するタイプだったんですが、2点問題があったんですよ。

  1. 縦穴のとこに棒の部分がなかなか入らない時がある。手袋とかしてるときに顕著
  2. 他社のイヤーピースがほぼ使えず、ケースと干渉して蓋が閉まらない&充電ができなくなる

特に後者が致命的に不満だったんですが、この両方が解決されていて、非常に良い構造。素晴らしいです。

 

2.音質について

OK、全然OK。とても良い音です。

高音も低音もしっかり出ていて、クリアで良い音です。

Soundcoreのアプリから

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イコライザーサウンドカスタマイズもできるので

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ドンドン系が好きな人も、シャリシャリ系が好きな人も、フラットな音が好きな人も、どんな人の好みにも対応できると思います。

日頃、私は音楽制作をする際、有線のShure SE215SPEやゼンハイザーのIE40 PROなど、有名&人気のイヤホンを使っていますが、それらと比べても、不満無く、良い音です。

Anker、相変わらず音質作りには気合入ってるなぁと感じます。

 

3.アクティブノイズキャンセリング(ANC)

これを気にしている方が一番多いでしょう・・・!!

Liberty Air 2 Proは3つのノイズキャンセリング機能が選べます。

  • 交通機関モード:エンジンや路面騒音系の低域を重点的にカット
  • 屋内モード:声や中周波を重点カット
  • 屋外モード:外出先でのノイズをカット

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3-1.ANC絶対評価

以下、使ってみた個人的な評価です

屋内利用(屋内モードで使用)
  • エアコン風の音や家電の低音は95%くらいカットされる
  • テレビからのアナウンサーの声は50%くらいカットされる
屋外利用(交通機関モードで使用)
  • 人混みのガヤガヤは70%くらいカットされる
  • 電車の騒音は「カタンコトン...」くらいになる(すごい)

いやもうこれだけ消えれば「ノイズをキャンセル」という意味で必要十分。最高でしょ。

3-2.ANC比較評価

人気どころのANC搭載ワイヤレスイヤホン、AppleAirpods ProやSonyのWF-1000XM3は家電量販店で試聴しかしたことがなく、手元には無いため、比較はできませんが

パッシブノイキャンで有名なShure SE215SPEを所有しており、それと比較してみます。

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SE215には純正のウレタンチップLiberty Air 2 Proには純正イヤーピースを付けて比較してみました。

SE215の遮音性は-35db程度と言われています。耳栓として人気のMOLDEXは、公称-33dbなので

要するに耳栓 vs Liberty Air 2 Proで比較したみたいな感じですね。

MOLDEX メテオ (モルデックス メテオ 8ペア)

MOLDEX メテオ (モルデックス メテオ 8ペア)

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遮音性の結果は以下のような感じでした

  • 高音 SE215 = Liberty Air 2 Pro
  • 中音 SE215 ≦ Liberty Air 2 Pro
  • 低音 SE215 < Liberty Air 2 Pro

総合的にLiberty Air 2 Proのほうが優れてました。

エアコンのゴーっという低音とかが、ほぼ聴こえなくなるレベルまで消えます。

Shure SE215はチョット聴こえてしまう。

 

高音もだいぶ消えます。

ANCって高音を消すのはそもそも苦手。そこはそういうもんだと思うのでOK。

むしろパッシブと同じくらい消えるので凄い。

耳栓より凄いの、すごくない???

 

4.外音取込機能について

こちらの機能も優秀です。モードが以下の2種類あります。

  • 全ての外音:エアコンや乗り物の音まで全部拾う
  • 音声フォーカス:音声をしっかり拾う、周辺音は優しくカット

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どちらの機能もシーンに合わせて使い分けられて良いと感じます。

外出時は全ての外音モードを使用すれば、車が接近することなども察知できますし

室内で家族と過ごしていることなどを想定すれば、音声フォーカスモードで、音楽を聴いていても家族の声が聴こえます。

 

一方で、外音取込モードに切り替えても

音楽の音量が自動に下がったりする機能はありません。

私のスマホは15段階で音量を切り替えられますが、1~5くらいの音量じゃないと外の音が音楽にかき消されます。(まぁ、当たり前なんですがコレ)

本気で外の音を聴かねばならないシチュエーションのときは、素直にイヤホンを耳から外すと思うので、何の問題もないです。

5.操作性について

「ANCも外音取込機能も、たくさんモードあるけど、切り替え面倒なのでは・・?」と思っていたのですが、杞憂でした。

5-1.ANC⇔外音取込の切り替えについて

イヤホン本体のダブルタップや2秒長押しで、モード切り替えが可能です。

初期設定ではどちらか片方のイヤホンを2秒間長押しすることによってANC⇒外音取込⇒標準の切り替えが可能です。

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これもカスタマイズが可能で、私は「”標準”要らなくない?」と思い、ANCと外音取込だけにしました。1タップで行き来できるので、めちゃくちゃ快適。

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5-2.ANC、外音取込機能の各モード切り替えについて

「いちいちアプリ開いて屋内モードとか交通機関モードとか切りかえるの面倒では・・・?」と思っていたのですが、これも杞憂でした。

専用アプリをダウンロードすると、なんとウィジェットが追加されるようになります。

アプリをわざわざ起動しなくても、スマホのホーム画面からモード切り替えが可能です。この機能はとても快適です。

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5-3.耳から外すと自動で音楽が止まる機能

これも地味ですが便利です。

人と話をするとき等に、わざわざスマホで音を止めなくても良いのがこんなに快適とは。

Podcastをよく聴くのですが、急に人に話しかけられてイヤホンを外し、2~3分会話してから「あ~もう。巻き戻ししなきゃ・・・」っていうストレスが無くなるのは幸せ。

 

5-4.付け心地(チョット微妙。他社イヤーピースおすすめ)

これも特に問題は無いです。

今まで使用していたLiberty Air 2に比べ、少し重量が上がったため、初めて付けたときは「なんか、重い。お、落ちそう」となったのですが

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公式の説明にもあるように、「耳に挿入したする⇒ひねって固定する」という動作で、つけ心地は問題なくフィットしました。

(赤枠で囲った部分を耳の溝にフィットさせるのがポイントです)

 

が。But。

Amazonのレビューにも書かれている通り、付属しているイヤーピースのフィット感がちょっと微妙です。

小さいケースに収めるためか、イヤーピースの傘高がどのサイズもかなり低く設計されており、耳の奥まで入った感じに欠けます。

最初は両耳「Mサイズ」で使っていたのですが、私の耳はどうやら左耳が大きいらしく、左だけ「M+」サイズに換えることで多少緩和されました。

が、それでもちょっとフィット感に欠ける。

 

いくつか他社品を試して、最高のフィット感を得たのがfinalのType Eイヤーピース(完全ワイヤレス専用仕様)

付属のイヤーピースよりも、むしろ傘高が低いんですが、何故か耳の奥まで入って安定する。

↓左が付属のM、右がfinalのM

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何故だろうと、よく見てみると、なんとfinalのほうが傘軸が長く

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そのおかげでイヤーピースとイヤホン本体の距離が離れるためのようです。

↓付属。イヤホンとイヤーピースの距離が近い

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↓final。離れる。

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なるほど、このおかげで、傘高が短くても耳に深く入るんですね。

finalのイヤーピースに換えたことで、密着感が更にまし、音色がクリアになり、かつ遮音性が向上、ノイズキャンセリングの効きも良くなりました。

なお、finalのLLサイズを付けても、問題なくケースにしまえます。最高か。

 

余談ですがradiusのDEEP MOUNTケースと干渉してしまって蓋が閉まらなくなりました。ぐぬぬ

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↑蓋が浮いて閉まってない↑

6.総括

総じて、非常にバランスよく仕上がっているANCフルワイヤレスイヤホンだなと感じました。これが12000円台で買えるのであれば、まだANCイヤホンを持っていない方はマストバイだと思います。

一方で、付属のイヤーピースは最高の音質、遮音性を得るには微妙です。

他社品を買うのをおすすめします。オススメはfinalのType E(完全ワイヤレス専用仕様)。

買ってよかった。