Sound Bacca〜サウンドバッカ〜

小さくても整った部屋に住む、週末ミュージシャンのブログ。音楽活動とライフスタイルを快適にする・・・そんなブログを書いています。

Apple EarpodsはDTMのモニターイヤホンにオススメという話

こんにちは、sansonです。

マチュアながらDTMを楽しんでいる私ですが、先日、DTMの最終音源確認用のモニターイヤホンとして、Appleの有線イヤホン Earpodsに手を出しました。

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数ヶ月使ってみて

AppleのEarpodsは、音源作りの最終確認用に最適なイヤホンだなと改めて感じたので

経緯や使い方についてザッとまとめてみました。

 

1.これまでの悩みと解決したこと

作成した音楽を音源としてアウトプットする上で、大切なのが

どんな音楽鑑賞環境でもバランス良く視聴できる音源になるようにミックスする

ということです。

 

DTMをしている人なら誰もが感じる悩みだと思うのですが
DTM作業環境で作成した音源が

モニタースピーカーでは丁度良いミックスだったのに、手持ちのイヤホンで聴いてみたらボーカルだけ突出して聴こえる・・・とか
スマホで鳴らすと、低音が全く聴こえない・・・とか
私も何に基準を合わせてミックスすれば「バランスの良いミックス」になるのかが、いまいち定義できておらず、ミックスの到達点がずっと見えない状態でした。

 

そんなとき「Earpodsを使って最終モニタリングすると良いらしいぞ」ということを知人から教えていただきました。

早速、Earpodsを導入してみたところ、「バランスの良いミックス」にこれまでより短時間で近づけられるようになりました。


リスナー音楽鑑賞環境は三者三様です。

イヤホン、高級イヤホン、スピーカー、スマホ本体…etc...。

そんな多種多様な視聴環境の中

「Earpodsはリスナーのスタンダードな音楽鑑賞環境」と定義できる

のではないかなと思います。

 

2.何故Earpodsなのか。実はプロも御用達

大多数のリスナーはどのようなリスニング環境なのかを少し考えてみました。

 

近年のアンケート調査結果では、スマホで音楽を視聴するリスナーが増加傾向にあり、必然的にスマホとイヤホンで音楽鑑賞する機会がますます増えてきています。
https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/23908/index.html

 

スマホ×イヤホンが大多数化する中、一台数万~数十万円するモニタースピーカーでミックスをした音源が、果たしてバランスの良いミックスなのか、やや疑問が生まれます。

 

 

では、世の中で最も使用されているスタンダードなイヤホンというと、何の製品になるのか。

考えに考えた末、私はAppleのEarpodsに行き着きました。

 

 

2-1.Earpodsってどんなイヤホンなの?

EarpodsはiPhone11以前に付属品として付いていた有線イヤホンであり、単体でも購入できます。

これまでに数十億台を売り上げたAppleiPhoneに付属していた有線イヤホンです。Earpods自体の流通数は半端な量ではありません。

 

そしてこのEarpods、実は音質が案外侮れません。
「どうせ付属品でしょ?」と侮ってはいけません。

低域はしっかりした量感があり、音楽の重心もしっかりあります。
開放型のため、音の立体感もしっかりあり、定位感も把握することが可能です。
中高域も抜けのよい、スッキリしたサウンドであり、低中高ともに、色付のないナチュラルでフラットな音を聴くことができます。

 

このEarpods、Appleは開発に相当の力を入れたらしく、600人以上の耳をスキャンし、様々な3Dモデルを作ったそうです。
また、本体をよく見てみると、音のヌケを良くするアコースティックベンドと呼ばれるポートが3箇所あり、それぞれがイヤホン内の音圧を適度にコントロールするように設計されています。

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(詳しくは下のリンク記事で)
https://ore-ch.com/apple-earpods.html

2-2.千差万別のイヤホン市場でEarpodsはスタンダード足り得る優秀イヤホン

イヤホン市場には様々なメーカーから多種多様のイヤホンが発売されていますが、メーカーや商品によって音色は千差万別です。
で、どれがイヤホンのスタンダード≒平均なの?と聞かれると、誰も答えられないです。

他方で、実はプロの星野源などのプロミュージシャンも、高級スピーカーで音源を作り込んだあと、最後はEarpods等で最終ミックスをすると語っています。
最後はプロも2000円ちょっとのイヤホンで音源チェックするのを知ったときは、私もビックリしました。

昔からプロのレコーディングスタジオでも、SONYのZS-M5というド定番のラジカセが置いてあって、最終確認はラジカセで行うというのがスタンダードだった時代があったそうです。

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その時代で最も聴かれている音響機器で最終チェックする・・・。いつの時代も変わらない作業なのだなと感じます。

 

Earpodsはとにかくサウンドナチュラルで時代のフラット。

高音も低音も、様々なイヤホンの平均点。

時代の平均点。Earpods。

3.Earpodsをつかってのミックス・マスタリングの実際

散々Earpodsを持ち上げましたが、さすがにミックスの最初からEarpodsは使用しません。やっぱり細かい部分は聴き取りにくいですから。
順番的には

  1. まずは高解像度イヤホン・ヘッドホンで音量&定位調整、音作り
  2. モニタースピーカーでバランス調整
  3. Earpodsと安いスピーカーで最終バランス確認

という順番で音楽作りをしています。

3-1.高解像度イヤホンで音作り

まずはコレで細かく音量調整、定位調整、音作り作業。

ゼンハイザーのIE40PROを使用しています。

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1万円程度で購入できる大人気高解像度イヤホン
低域・高域ともに癖が無く、ナチュラルで明瞭なサウンド何時間DTMしても聴き疲れしにくいです。
何より特筆すべきは音場の広さ。左右の広がり、リバーブの深さ等がスゴい。
「え?ヘッドフォンで聴いてるときの音やん。なんでイヤホンでこんなに音が広がるん?」

っていうくらい、音に立体感や広がりがあります。

3-2.モニタースピーカーでバランス調整

大音量で鳴らしたり、小さい音で鳴らしたりしながら、スピーカーでの鳴りも確認します。
(あと、イヤホンだけでDTMしてると耳が疲れる。スピーカーは必須)

IK MultimediaのiLoud MicroMonitorを使用しています。 

なんでこんな小型のスピーカーから大音量、分厚い低音が鳴らせるのか意味不明。
プロ・アマ御用達の大人気スピーカー。

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3-3.Earpodsと安いスピーカーで最終バランス調整

どんな音響機材で聴いても丁度良い音源にするのが大切。
プロのレコスタでも、最終音源確認用に、ラジカセが置いてあったりします。

ここまで散々語ったEarpodsと、安いBluetoothスピーカーを使い

どちらで聴いてもバランスの良い音源になるように微調整していきます。
BluetoothスピーカーはJBLのGO2を使用しています。

 
Earpodsをイヤホン代表として使用し
JBL GO2はスマホスピーカー&格安Bluetoothスピーカーを代表して使用しています。

 

どんな音楽鑑賞環境でもバランス良く視聴できる音源になるようにミックスするということにこだわった時、「Earpodsはリスナーのスタンダードな音楽鑑賞環境」と定義できる、そう思った次第です。