Soundcore Liberty 3 Proの音質とANC性能を音楽家が徹底レビュー。マルチポイント対応で使い勝手も最高だった話。
音質やANCの性能、マルチポイントの使い勝手について、音楽家目線で良いことも悪いこともレビューしてみます。めちゃくちゃ語ります。
さんそん(Twitter:@sangsongsing)です。
高音質&ノイズキャンセリング搭載イヤホンが主食のアマチュアミュージシャンです。
2021年11月に発売となった、Anker Soundcore Liberty 3 Proを発売初日に購入しました。
他のイヤホンと比較しながら、自宅や屋外で2日間ほど使い倒してみました。
非常に高いレベルの音質とANC性能を持ち、マルチポイント機能等の欲しい機能全部盛りな、最高コスパのハイクオリティーイヤホンでした。
使用感については、使用していくうちにレビューが変わっていくと思うので、都度加筆・修正していきます。
(2021年11月7日:初稿)
◆目次
- 1.はじめに:Anker Soundcore Liberty 3 Proって何?
- 2.音質についての個人的な評価
- 3.ノイズキャンセリングと外音取り込み性能。圧倒的進化。
- 4.使い勝手が最強。全部盛り。(マルチポイントや付け心地など)
- 5.Anker Soundcore Liberty 3 Proはこんな人におすすめ。
- 6.まとめ:音質、ANC、使い勝手、全て最高レベルでまとまったイヤホン。Soundcore Liberty 3 Pro
1.はじめに:Anker Soundcore Liberty 3 Proって何?
世界のガジェッター御用達のAnker社から、2021年11月に発売されたイヤホンです。
同社のイヤホンラインナップの最上級モデルとして発売されました。
Anker独自のノイズキャンセル技術を更にアップデートして搭載。
また高音質コーデック規格LDACにも対応しました。ハイレゾで音楽を楽しむことができます。
また付け心地や使い勝手にもこだわっており、数社しか採用していないマルチポイントにも対応。
まさにAnkerが満を持して市場投入したBluetoothイヤホンです。
価格は19,800円。他社の同品位のイヤホンと比べると、3分の2くらいの価格です。
けしからんなAnker。
では、音質、ANCの性能、その他の使い勝手について、2日間使い倒してきたレビューをしていきます。
2.音質についての個人的な評価
まず音質について、絶対評価や、他のイヤホンと比べた比較評価をしてみます。
アマチュア音楽家ながらの、音質にも拘った目線も交えながらレビューしてみますね。
2-1.音質の絶対評価
2-1-1.音質レビュー。音の解像度が素晴らしい
Ankerのアプリで音質調整のイコライザーを「フラット」に設定し(詳細は後述)、ポップスやEDM、クラシックなどを幅広く聴いてみました。
音質は非常に素晴らしいクオリティーです。
高音はしっかりとクリアに鳴っており、低音もボリューム感のある響きがあります。
また、音の分離感・解像度※もあり、楽曲に使用されているヴォーカル、楽器を隅々まで楽しめる音質だと感じます。
※複数の楽器がちゃんと別々に聴こえたり、左右で鳴ってる各楽器がしっかりと分かれて聴こえること。
低解像度のイヤホンだと、音が団子状態になってしまって、後ろで鳴ってるタンバリンとかに気づかない。
さらに、ホール演奏系のクラシック等を聴くと、Liberty 3 Proの音の広がりに圧倒されます。
広めのホール、前から15列目のど真ん中で聴いてる感じです。
ちゃんと左の前方にヴァイオリン部隊が、奥の方に管楽器がいる定位感で聴こえます。ホール前後左右の広がり感が凄いです。
どうなってるんでしょうかこれ。イヤホン内の音を鳴らすドライバーが物理的に鼓膜から遠いのかな…?
2-1-2.音質はAnkerアプリで調整自由自在
音質はAnkerのアプリから好きにカスタマイズすることが可能です。
分離感がしっかりしてるので、高音低音はアプリのイコライザーでどうとでもなりました。
EDMやブラックミュージックを、ベースどんどこ&シンバルしゃかしゃかなドンシャリで聴くことも出来ますし、落ち着いたクラシックをスーパーフラットに聴くこともできます。
サウンド設定は自分でカスタムしたり、プリセットから選ぶことも可能です。
また、Ankerアプリ内で行えるHear IDという聴覚テストを行って、使用者に最適なイコライジングを提案してくれるというモードがとても優秀です。
めちゃくちゃシビアな聴覚テスト(健康診断でやるやつの10倍難しい。聴こえぬ…)を3分くらい左右の耳で別々に行い、ガチで診断され
↑こんな感じのイコライジングを提案してくれます。
どのプリセットを選んだらよいかわからない人はこれをチョイスすると良いと思います。音質が激変します。
というか私の耳、左右でこんなに特性が違うんですねぇ…。おもしろ。
2-1-3.高音質コーデックLDACへ対応!
Liberty 3 Proには、音声圧縮コーデックのLDAC(エルダック)が搭載されました。
音声コーデック規格にはいろいろありますが、ざっくりとLDACを説明すると
2021年11月時点では最上級クラスの音質規格みたいな規格です。
なおLiberty 3 Proは3つの音声コーデックに対応しています。
・・・と、音声コーデックのことをつらつら書きましたが、まぁぶっちゃけ耳を澄まさないとSBCだろうがLDACだろうが、よく分かんないです。
最近はストリーミングで音楽を視聴するのがもっぱらなので(大多数の皆さんもそうかと)、そもそもそんな高音質規格で音楽再生をしないんですよね。
SBC/AAC/LDAC対応で超必要十分。(もちろんハイレゾ音源を聴いたら差は出ますが)
イヤホン自体の構造による音質の方が大事。
さすがAnkerの最新フラッグシップモデル。
これが20,000円以下とは、Ankerやってますな。けしからん。
2-2.音質の相対評価。圧倒的進化。
他のワイヤレスイヤホンと比較レビューをしてみます。
2-2-1.Ankerの他のワイヤレスイヤホンとの比較。さすがの最上位機種。
まずは、私がこれまで使用していたAnkerの良コスパ名機種であるSoundcore Liberty Air 2 Proと聴き比べてみました。
workstylehack365.hatenablog.com
Liberty 3 Proは、Liberty Air2 Proと比べて、中高音域の分離感が更に良くなり、クリアな音色になったなと感じました。
また低音のこもりも低減され、解像度UPに貢献しています。
私は音楽制作を趣味にしているので、最新楽曲を「プロはどんな音楽の作り方をしてるんだろか」という聴き方をすることも多いです。
ギターの音量をどうしているかとか、マラカスをどこに立たせてるとか、かなりマニアックな聴き方をしています。
Liberty 3 Proはそんな聴き方をする私にとって、Liberty Air 2 Proよりも音の分離感があり、解像度的に優れていました。楽曲の隅々まで聴こえる聴こえる。すごい。
ただまぁ、街中や公共交通機関の中で音楽を聞き流すレベルでは、どちらも高音質だなぁというのが実際です。
妻は両方比較して「うーーん、どっちも良い。Liberty Air 2 Pro、要らんのならくれ。私の5,000円のイヤホンとは段違いじゃん」と言ってました。
2-2-2.他社イヤホンとの比較。もう聞き手の好みの世界に。他社上位機種と肩を並べてます
他社のフラッグシップモデルでよく比較されるのはAppleのAirpods ProやSonyのWF-1000XM4かと思います。
AppleのAirpods Proと比べて、Liberty 3 Proの低音はしっかり大きく、中高音は少し強調された音質だと感じました。
Airpods Proって、Apple社がクリエーターレベルの音質にこだわっていることもあり、味付けゼロの超フラットなんですよね。ちょっと物足りない感があります。
Ankerのアプリで音質を調整すれば、Pro3をAirpods Proっぽい音質にもできました。
分離感、解像度は似たようなクオリティの印象でした。
次はSonyのWF-1000XM4との比較です。
Sonyの方が、音のみっちりとした重厚感があります。低音がしっかりと耳の中で響きます。
この音質差については一長一短だなと感じました。好みによります。
Sonyについては、高い遮音性を実現しているためか、けっこう密度のある音質です。
みっちみちに詰まった音楽に、ひたすら没頭したいならSonyかと。
定位感や音の広がりについては、Liberty 3 ProはとSonyで肩を並べる実力です。
私は世間一般の音楽制作者・ミュージシャンと同じように、自宅ではオーバーヘッド型のヘッドホンを使っています。
Liberty 3 ProやWF-1000XM4のようにヘッドホンに迫る音の広がりがあるイヤホンは貴重です。
音楽制作者の意図も含めた音楽再現度、という意味ではSoundcore Liverty 3 Proも選択肢に十分入るクオリティでした。
・・・・ちょっと本音良いですか?
私、上の写真にあるATH-M50xっていうAudio Technicaのヘッドホン(18,000円くらい)のを使っているんですが、このブログを書きながら改めて聴き比べてみたら、LDACで聴くLiberty 3 Proの方が、解像度も音の広がりもある気がします。マジか。。。
AppleもSonyも、30,000円クラスのイヤホンです。それに対しSoundcore Pro3は19,800円。
それでこの音質。ちょっと待て、けしからんぞAnker(2回目)。
3.ノイズキャンセリングと外音取り込み性能。圧倒的進化。
ANC性能についても、絶対評価レビューと相対評価レビューをしてみます。
3-1.絶対評価レビュー。音楽聴いてたらかなり無音。
私は日ごろから電車の通勤@東京に片道90分もかけており、ノイズキャンセリング機能(ANC)は必須です。
Soundcore Liberty 3 Proを街中や電車で1日使い倒してみましたが、とても高性能なANCと外音取り込み機能を持ってるなと感じました。
ANCはかなり高いレベルでノイズを除去しています。
また、環境に合わせて自動で切り替わるHearID ANCなるものが結構良い仕事をしてくれています。
実際に駅のホームで電車待ちしてるとき耳を澄ませてイヤホンの挙動を確認してみたのですが、通過する電車が近づいてくると、ANCが切り替わる瞬間がありました(よく聴いてないとほぼ分からないですが)。
通過電車に合わせて低音カットが一段階上がる感じでしたね。
なおノイズのカット具合については、ノイズを完全カット!というわけではありません。7~8割カットくらいです。
後述する他社品もですが、完全カットは現在の人類の技術では無理っぽいです。
女性の高めの声や、駅構内のピヨピヨなってる鳥の鳴き声(視覚障害者用のアナウンス音)、電車が橋を渡ってるときの甲高い走行音等は、他社も含め、完全なノイズ除去に至ってません。
そんな中で、20,000円クラスでここまでノイズを消せれば十分なクオリティです。
外音取り込み機能は、けっこう自然に音を取り込んでくれました。
イヤホンの表面を軽く2秒ほど長押しすると、ANCモードから外音取り込みモードに一瞬で切り替わります。
電車に乗っていて「そろそろ目的の駅に近いから、アナウンス聞き逃さないようにしなきゃ」みたいなシーンや、街中をふらふらするときに「外の音も聴こえないと危ないっすわ」みたいなシーンに最適です。
「ぬわーっ!安いマイクで外の音を拾ってるー!キンキンして耳が痛い~!」みたいなのは一切ありません。
違和感の少ないレベルで外音を取り込んでくれます。
また、新たに風切り音の低減モードが搭載されました。
ANC搭載のイヤホンは、外音取り込み用マイクで風の音をかなり拾ってしまう機種が多く、風が強い日等は、結構これが不快なレベルです。
この風切り音は、ANCモードの際も拾ってしまい「むしろ風ノイズがでかくなっとるやんけ・・・・」みたいな状態になることもしばしばでした。
風切り音の低減モードが搭載されたLiberty 3 Proでは、この現象が大幅に改善されました。
イヤホンをつけていない状態を10とすると、低減モードONのLiberty 3 Proでは8~9くらいに低減されていました。
Noイヤホン時よりも更に低減されるとは思っていなかったです。
なお、この低減モードがついていないLiberty Air2 Proでは15くらいになってました。。
3-2.相対評価レビュー。SONYの背中が見えたぞ。
これもまずはAnkerのLiberty Air2 Proと比較してみます。
ANCはかなり向上したように感じます。
特にANCの自動切替が効いているときが顕著です。
周囲の環境に併せて打ち消している効果もあり、Liberty Air2 Proから1段レベルアップした印象です。
外音取り込み機能は、概ね似たような感じでした。
次にAppleのAirpods Proと比較すると、ANCの効きはほぼ同等と言って良いと感じました。
一方で、外音取り込み機能は、圧倒的にAppleへ軍配が上がります。
Appleの外音取り込み性能の自然さが10とすると、6〜7くらいのイメージです。
最後にSONYのWF-1000XM4と比較してみると、ANCの効き具合はややSONYに軍配が上がりますね。
とはいえ、SONYのANC性能が10とするとLiberty 3 Proは8-9くらいまでは来ていました。
Liberty Air2 Proは7くらい。
Liberty Air2 Proを購入した当時は、比較視聴して「さすがにSONYがノイキャンは上かぁ…」と感じました。
一方でLiberty 3 Proはというと「………しいていえば、比較するとSONYのほうが良い気がする。」くらいの感覚までANCレベルは上がった印象です。
圧倒的な差は無くなりつつあります。
特許でガチガチに守られたSonyのANC技術の背中が見えてきた印象です。
1万円ほどのANC性能差は無いですね。2000円くらい。
もしかすると、WF-1000XM4に標準装備されてるフォームタイプのイヤーピースをLiberty 3 Proに装着すれば、結構ANC性能が化けるかもしれないなと思いました。
SONYのは、フォームイヤーピースによるPNC(パッシブノイズキャンセリング)の効果も大きい気がします。
WF-1000XM4には遮音性能に優れたフォームタイプが付属してるのが卑怯だゾッ。
AppleもSonyも、30,000円クラスのイヤホンです。
それに対しSoundcore Pro3は19,800円。
それでこのANC性能と外音取り込み性能。けしからんぞAnker(3回目)。
4.使い勝手が最強。全部盛り。(マルチポイントや付け心地など)
4-1.2台同時”接続”できるマルチポイントが優勝すぎるから語らせてくれ
使い勝手について、まず真っ先に語りたいのは、マルチポイント機能の実装です。
Liberty 3 Proが発表されたときの、私の心のつぶやきが
「出たか〜音質UP、ANC性能UPねぇ〜。けどなぁ〜金欠だしLiberty Air2 Proで満足しちゃってるs……あああああちょちょちょい待ってまってマルチポイント対応キター!!!買うッ!!!!」
ってなくらい心待ちにしていた機能です。マジで便利。
マルチポイント、どんな機能かというと
1台のイヤホンへ同時に2台の機器と同時に接続できる
という機能です。
これ、何が便利か説明しましょう。
似たような機能でマルチペアリングというのがあります。
これはイヤホンに接続先を複数登録することができるという機能で、接続先を切り替えるときには以下の手順を踏む必要がありました。
- 現在繋がっている機器との接続を一旦解除する。
多くの場合、先に繋がっているのはスマホ。スマホのコントロールセンターを開き、Bluetoothボタンを長押しし、イヤホンのBluetooth接続を切r(もうこの時点でイヤになってきたダルい) - 繋げたい機器との接続を行う
PCやタブレットのBluetoothボタンを押し、イヤホンを接続すr・・・あれ、うまく接続されないから一旦イヤホンをケースに戻すか…ああもうなんでや、あ、接続されたされた。
もう「1」の途中の段階で煩わしい。
マルチペアリングができようができまいが、基本的に複数機種では使っていませんでした。
煩わしい。度し難いほどに煩わしいぞマルチペアリング。
これがマルチポイントだとどうなるかというと、スマホともう一台をマルチポイント設定しておけば
例えばスマホで音楽を聴いていたけど、タブレットやPCでYoutubeを見たくなったときは
です。
圧倒的・・・ッ。圧倒的利便性・・・ッ!
まじでラク。
ちなみに他のパターンも試してみたのですが、スマホで音楽を聴いているときに、PCでZoom等を使ってWeb会議を開始するときは
- PCでZoomを開始する
- おわり
だけで良いことが分かりました。
え、こんだけ?というか無工数。神か。
音楽や動画系の単方向アプリより、Web会議アプリのような双方向アプリの方が強いっぽいです。
ちなみに、スマホで音楽を聴きながら、PCのYoutubeを見るみたいな使い方はできません。
なお、機器の登録(マルチペアリング)は複数できるようで、2台以上の機器を登録しておき、Ankerのアプリからマルチポイントする2台の機器を再チョイスすることも可能です。
まとめるとマルチポイントは以下のようなシステムです。
- 2台の機器と同時に接続できる
- 複数台の機器と登録(マルチペアリング)はできる。マルチポイントにしたい機器を後で再設定できる。
- 音楽or動画アプリから別の機器で視聴したい音楽or動画アプリに移行したいときは、先に視聴している音楽or動画アプリを一旦止めて、別の機器でアプリを起動するだけ
- 音楽or動画アプリから、別の機器でWeb会議をしたいときは、Web会議を始めるだけで音楽or動画アプリから切り替わる
- 同時に別々の機器から複数の音声データを視聴することはムリ
マルチポイント、ほんとに便利なんですよ。
現時点でマルチポイントに対応しているフルワイヤレスイヤホンって、目立つところでJabraとパナソニック、オーディオテクニカくらいだったんですよね。
やっと対応してくれたAnkerには本当に感謝。
4-2.付け心地は柔らかなイヤーウイングのおかげで超快適
イヤーチップとイヤーウイングは4種類ずつ用意されています。
柔らかでフィット性の高いイヤーウイングのおかげで、6時間ぶっ通しで耳に装着していても、全く痛くなることはありませんでした。
4-3.更に途切れにくく。最新Bluetooth5.2規格の接続安定性
Liberty 3 Proには、2021年11月時点で最新の接続規格であるBluetooth5.2を採用しています。
これまで私が使用していたLiberty Air 2 Proは5.0規格でした。
5.2規格ではペアリングされているイヤホン機器の方向を探知する機能が追加されています。
大混雑の新宿駅で試してみましたが、Liberty Air 2 ProよりLiberty 3 Proのほうが途切れる頻度が少なかった印象です。
4-4.十分なバッテリー性能。ワイヤレス充電搭載で死角無し
イヤホン単体で約8時間、ANCモードで6時間の使用が可能です。
またケースのバッテリーを含めると最大32時間使用可能です。
私は毎日通勤で3時間使ってますが、1週間半くらい保ちますね。十分すぎる。
またUSB-C充電、ワイヤレス充電も装備しています。
充電周りには一切の死角がありません。
4-5.イヤホンもケースも軽量コンパクト。持ち運びが楽ちん。
イヤホン本体は片耳7gと、ほぼ空気みたいな軽さ。
ケースも57gで、持ち運びに煩わしさは一切ありません。
5.Anker Soundcore Liberty 3 Proはこんな人におすすめ。
Ankerが満を持して市場に投入したフラッグシップモデルはこんな人におすすめです。
- 高いレベルの音質&ANCを持つイヤホンが欲しい
- 使い勝手最高のイヤホンが欲しい
- コスパ最高で妥協の無い上位機種のイヤホンが欲しい
これは…もしかして…わたし…?
6.まとめ:音質、ANC、使い勝手、全て最高レベルでまとまったイヤホン。Soundcore Liberty 3 Pro
Anker Soundcore Liberty 3 Proには、久しぶりに心揺さぶられました。
買ってしまった。けしからんなAnker。(4回目)
発売されてから2日間ほど使い倒してみました。
本当に高いレベルでまとまった性能を持つイヤホンだと実感しました。
現時点で必要な機能は全部盛りのイヤホンですね。
実感しすぎて、この記事、8,700字も書いてしまいました。
気になった方はぜひ検討してみてください。
ではでは、さんそん(Twitter:@sangsongsing)でした。
定番マイク SHURE SM57 をサックス吹きがレビュー。アマチュア管楽器奏者目線で語る話
こんにちは、さんそんです。
今回はサックス奏者の私が愛してやまないマイクSHURE SM57について、管楽器奏者目線でレビューしてみたいと思います。
「サックスや管楽器用のマイクって何を買えば良いの?」と質問されたら
「とりあえずSM57買っとこう」とアドバイスするくらいにはオススメです。
【目次】
1. SHURE SM57 ってどんなマイクなの?
SHURE SM57はマイク機器を製造するSHURE社のダイナミックマイクです。
マイクの中では王道of王道。
楽器用のマイクとして非常に根強い人気を誇り、ベストセラーモデルの一つです。
リハーサルスタジオに行けば絶対に何十本も常備してあり、無料で何本も貸してくれる、ザ・スタンダードと言えるマイクです。
音質の良さと耐久性がとにかく優れており、ありとあらゆるステージの集音に使われています。(ボーカル、ドラム、ギター、管楽器などなど)
ステージの音響技術者にとっては、ひとつのデファクト・スタンダード(事実上の標準)となっているといっても過言ではないマイクです。
また、SHURE SM57はアメリカの大統領演説で1965年から使われてきた由緒正しいマイクだったりもします。
2.どんな音で録音できるの?
まずは録った音を聴いてみてください。いろんなシーンで色々録音してみました。
百聴は一見にしかず。
楽器のセッティングは以下の通り。
・楽器:Tenor Sax Selmer Series Ⅱ
・マウスピース:YANAGISAWA Metal 7
・リード:D'Addario Select Jazz 3S
Soundcloudに音源をUPしてみました。
↓まずは録音しただけの生音音源↓
次に、上の生音音源を、いい感じに加工して、バックバンド(Piano、Drum、Bass)をつけた音源がコチラ↓↓
どうでしょう?ふつうに、めっちゃ良い音で録音できてますよね?(自画自賛)
そうなんです。SM57、めちゃくちゃ良い音で録音できるんです。
ちなみに、DAW上で加工した音源は
①イコライザーでローカット(低音カット)
②軽くコンプレッサーをかける
③エキサイターで高音の倍音を強調
④ステレオイメージャーでステレオ感UP
⑤ちょっとリバーブ
という感じです。たいした処理はしていません。(下写真のとおり)
と、まずは音を聴いていただいた上で、アマチュアサックス奏者的、SM57の推しポイントをレビューしたいと思います。
3.アマチュア管楽器奏者用にSM57が良い3つのポイント
3.1.周辺環境の音を拾いにくい
SM57はダイナミックマイクと呼ばれる部類のマイクです。
ダイナミックマイクは、その特性上、コンデンサーマイクに比べ集音感度がそこまで高くないです。
逆に考えると、周辺環境音を拾いにくいとも解釈できます。
管楽器、特にサックスともなると、そもそも音量が大きいので、感度自体はそこまで必要ありません。
SM57のような単一指向性(一定の範囲からしか音を拾わない)のダイナミックマイクを使えば、周辺音はあまり拾わず、楽器の音だけ拾うということが可能です。
これは「カラオケ まねきねこ」でSM57を使って録音してきたときの動画です。
(聖剣伝説Legend of Manaは良いぞ)
隣の部屋で、おっさんがB'zのウルトラソウルを熱唱していましたが
全然大丈夫でした。
こちらは近くの廃校を利用した公共施設。
学校の教室なので、実際はめちゃくちゃ反響しているのですが
マイクで至近距離を狙っているので、ほとんど反響音は拾いません
(最終的にリバーブエフェクトかけているので分かりづらいですねスミマセン)
また、このとき、外の校庭で少年野球やっていて彼らが「ワーワー」言ってました。
全然拾ってないですね。
3.2.持ち運びやセッティングがラク
SM57はライブでもガシガシ使われるような高耐久性のダイナミックマイク。
一方、コンデンサーマイクは精密機器&湿度に弱かったりするので、防湿庫に保管したり、持ち運び時もクッションケースに入れたり・・・・面倒です。
SM57なら、付属のポーチにポンッといれて、カバンに放り込んで持ち運べます。ラク。
録音の際も、セッティングがラクです。
例えば、私はいつもマイクスタンドが無い環境で録音をしているのですが
上の事例動画にもあったように、カメラ用のクリップホルダーに、アダプターリング(カメラホルダーとマイクホルダーの口径が違うため必要)を取り付け、譜面台にマイクを固定して録音しています。
この方法、他の人がやってるの、全然見たこと無いんですが、めっちゃコンパクトでラクなんですよ。
別にノイズが入ったりもしないですし、おすすめです。(上の録音例は全てこのセッティングで録音しています)
3.3.どこのスタジオにもSM57は絶対にある
上にも書きましたが、SM57は王道of王道のダイナミックマイクであり
どこのスタジオやライブ会場にいっても、ほぼ100%、かならず置いてあります。
つまり、日頃からSM57を使って楽器の練習をし、マイク越しの音作りに励んでいれば、もしスタジオリハやライヴでSM57を使うことになったとき
「あーはいはい、いつものSM57ね。任せて。ドヤッ」
と、ドヤ顔することができます。
SM57に慣れておくというのは、結構大事なことで
これはSM57のデメリットでもあるのですが、SM57は単一指向性(一定の方向からしか音を拾わない)のマイクであり、マイクから少しでも離れたり、マイク中央から楽器がズレたりすると、途端に音を拾わなくなる性質があります。
ですので、日頃から、SM57と楽器の位置関係、距離や、どう演奏すればどんな音がマイクに拾われるのか、慣れておくことは、将来あなたがライヴで演奏するかもしれない場合、非常に重要です。
4.総括。まずはSM57買っとけ。
ザ・スタンダードなダイナミックマイクでありながら、結構良い音で録れるマイク、それがSHURE SM57です。
環境ノイズにも強く、宅録環境が整っていないなら、強い味方になると思います。
私がアマチュアサックス吹きとしてセッションに参加したり、バンドのリハに参加したりしたとき、95%くらいの確率でSHURE SM57を使いました。
SHURE SM57に日頃から慣れておくと、本番でも即戦力になること間違いなしだなと、自分の音楽活動を振り返ってみても、強く感じます。
私の推しマイクSHURE SM57は良いゾ。。。
23.8型ディスプレイ243B9/11 PHILIPS レビュー。コスパ最高のUSB-C搭載モニターでしたという話
こんにちは、sansonです。
USB-C接続可能な高コスパのPCモニターを探して探して、ついに見つけたPhilips 243B9/11を購入したので、レビューしてみます。
価格.comに登録されている1500種類以上のPCモニターから、吟味に吟味を重ねました。
実際に使ってみて「いやコレ、20000円前後のコスパじゃないでしょ、良すぎる・・・」と感じました。
- USB-C対応のPCモニターを探している
- コスパが良いものを探している
- けど画質に妥協はしたくない
という私のニーズにジャストフィットなPCモニターでした。
細かくレビューしてみたいと思います。
【目次】
1.PHILIPS 243B9/11 の仕様
PHILIPS 243B9/11はUSB-CケーブルでPCと接続可能なPCモニターです。
ノートPCがUSB-C(USB PD)充電可能な機種の場合、このPCモニター自体がノートPCの電源供給源になってくれます。
さらに、USBハブ(×4口)としても活躍するため、ノートPCが周りが非常にスッキリします。
- 液晶の種類 :IPS
- パネルサイズ :23.8インチ
- コーティング :非光沢
- 解像度 :1920×1080(FHD)
- リフレッシュレート:75Hz
- 表示色 :1677万色
- 色域 :NTSC 90%、sRGB 104%
- 応答速度 :4ms(GtoG)
- ピクセルピッチ :0.275mm
- 寸法 :541x522x216 mm
基本的な仕様は上述の通り。
「解像感」「動画やゲーム適性」「色調感」について、もう少し細かくレビューしてみます。
1-1.解像感
解像度はFHD。ピクセルピッチ0.275mm(数値が低いほど高精細)。
ごく一般的なモニターの解像レベルを十分クリアしています。
ASUSの人気23.8インチモニターVZ249HRが画素ピッチ0.2745mm(公式サイトより)
ゲーミングモニターとして人気のASUS VG259QRは画素ピッチ0.282mm。
調べてみると、画素ピッチについては、売れ筋モデルでだいたい0.27mmあたりなので、PHILIPSのモニターが低価格だからといって画質に手を抜いているわけでは決して無いことがわかります。
1-2.動画・ゲーム適性
リフレッシュレートは75Hz、応答速度も4msあります。
Youtubeで動画をみたり、アクションゲームで遊んでも、残像やチラツキはほぼ気にならないレベル。
1-3.色調感
色域(色の表示可能範囲)はNTSC 90%、sRGB 104%(%は、それぞれの決められた規格に対し、どれだけ表示可能範囲をカバーしているかという意味)。
同価格帯の中では広い色域を有しています。
この価格帯だと、NTSC 72%、sRGB 99%のモニターが非常に多い中、スペックでは一つ頭を抜けています。
1-4.マウント機能や保証等
モニターマウントは高さ調節が可能で、ピボット機能(画面を縦にして使える)もついています。
そして前述の通り、USB-C接続機能も搭載されており、最大65WでノートPCに電源を供給できたり、USBハブとしても活躍したり。
さらにPhilipsディスプレイは5年間のフル保証が付いています。
うーん、この性能で20,000円前後は、つよつよすぎませんかね・・・?
2.開梱&組み立て
243B9/11が届きました。
開梱してみました。発泡スチロールで丁寧に梱包されており、非常に好印象です。
さて、組み立ててみます。
組み立ては非常に簡単でした。説明書もついていますが、ほぼカンだけで組み立てられるレベルでイージーでした。
モニターとマウントはワンタッチで接続可能でした。
また、マウントを取り外すときも、ノブを軽く持ち上げるだけで簡単に取り外せる仕様です。
マウントとベース部分は、突起部を差し込んで、ネジを手で締めるだけです。スーパーイージー。
ケーブル類も、必要なケーブルは全て付属していました。
追加購入が必要無いのは素晴らしいですね。
3.ディスプレイの寸法
243B9/11は高さ調節が可能です。
高さをMAXに設定すると、机からディスプレイ表示域の端部まで約21.1cmでした。
逆に、MINに設定すると6.2cmです。かなり下まで下げられます。
私は音楽制作(DTM)をする上で、PCデスクを2段組にしており、その上段にPCにモニターを置いています。
視野角的には、高さMINで使用するのがちょうど良い感じでした。
4.モニターを起動(接続まわり含め)
さっそくノートパソコンと接続してみます。
243B9/11には
- 電源ケーブル
- USB-Cケーブル
- 今までノートPCに接続されてた機器もろもろ
を、接続してみました。
4-1.ディスプレイの映り
前述のスペックのとおり、解像感も問題なくキレイな映りです。
色調も非常に発色良く、色彩豊か。
スポーツ動画も見てみましたが、チラツキや残像感もなく非常に良好でした。
ベゼル末端と表示領域の隙間は上下が約8mm、左右が約7mmでした。うっす。
4-2.接続周り
USBハブ機能(USB 3.2 x 4)は特に問題なく接続され、ふつうに爆速でした。
SSD等の記録媒体への転送速度も遅くなった感じはありません。
また、音楽制作(DTM)に使うオーディオインターフェイスを、243B9/11経由で接続してみましたが、音が劣化したり遅延することも無し。電源供給も問題なく行われます。
MIDIキーボードも243B9/11経由で入力遅延等は発生しませんでした。こちらも電源供給に問題なし。
5.まとめ。USB-C一本で繋がる幸せ
使用して1週間ほど経ちましたが、使用感には非常に満足しています。
見た目はシンプルでスマート。画質も申し分なし。
何より、ノートPCを持ち運びして、帰宅したあとにUSB-Cケーブルを接続するだけで、作業環境の再構築が完了するというのが、めちゃくちゃ快適です。
もちろん、ケーブル類が少なくなったことで、PCデスク周りがスッキリしたのも非常に良かった点。