Sound Bacca〜サウンドバッカ〜

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YouTubeやSNS用にUPする為の演奏動画のおすすめ画質・音質設定をまとめてみました。

こんにちは、sansonです。

 

YouTubeSNSに演奏動画をアップロードする際

どのような画質設定や音質設定で動画を作成したら良いのでしょうか。

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今回の記事では、演奏動画のアップロード用動画プロファイル設定に特化して

YouTubeTwitterそれぞれにおすすめのエンコード設定をまとめてみました。

(2021年5月12日、本記事を再編集しました)

 

特にTwitterは、動画をアップロードする際にTwitterのシステムサイドで動画が圧縮されてしまい、設定を間違えると音質が劣化してしまいます。

私がいつも使用している動画編集ソフトPowerDirectorの編集作業をベースにおすすめプロファイルを紹介しますので、是非参考にしてみてください。

 

【目次】

 

1.YouTube公式のおすすめエンコード設定

https://support.google.com/youtube/answer/1722171?hl=ja

上のYouTubeサポートリンクにて、おすすめのエンコード設定が紹介されています。

ざっくりと、大事なとこだけまとめると、以下のような感じです。

  • MP4で作ってね
  • 動画コーデックH.264
  • 動画解像度はMAXで3840×2160まで(いわゆる4K画質)
  • 動画フレームレートは24~60fps
  • 動画ビットレートは解像度によりけり
  • 音声コーデックAAC-LC
  • 音声サンプルレートは48 or 96KHz
  • 音声ビットレートは384kbps(ステレオの場合)

さて、このYoutubeの推奨設定を参考にし、私は以下の3点をポイントとし、演奏動画のエンコードプリセットを作成しています。

  • PCディスプレイで見て、十分キレイな画質であること
  • 動画ソフトでエンコードする際、負荷が少ないこと
  • 動画サイズが大きくなりすぎないこと

それでは、どんな設定なのか、書いていきます。

1.1.Youtube用の動画設定

まずは下の写真の通り、「出力」画面から

H.264 AVC」形式を選択し

「ファイル拡張子」「MP4」を選択。

Youtubeご指定のMP4とH.264ですね)

 

「+」ボタンをクリックして詳細な設定へ進みます。

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次に「動画」タブを選択し、画質設定を行いましょう。

下のような画面が出てきます。

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ここでは上で説明したとおり、”Youtubeへ必要十分な高画質動画をUPする設定”について記載します。

Youtubeへ必要十分な高画質動画をUPする設定

  • 解像度:1920×1080
  • フレームレート:30
  • フレーム種類:プログレッシブ
  • プロファイル種類:ハイ プロファイル
  • Entropy コーディング:CAVLC
  • 平均ビットレート:8000 Kbps
  • 速度/画質インジケーター:画質モード
  • ブロッキングを使用:チェックあり
  • ダイナミックGOPを使う:チェックなし

はい、こんな感じです。

だいたいこの設定で10秒≒10MB程度の動画サイズに仕上がります。

この設定で作ってみた演奏動画がこちらです。

youtu.be

 良い感じの高画質、高音質に仕上がってます(自画自賛

 

さて、それぞれの項目について、少し詳しく説明していきます。

解像度って?

動画における画素数のことを指します。大きいほど画質が向上します。

Youtubeの設定でいう、歯車の設定を押した際に出てくる、下の画像のやつのことです。

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上で推奨した解像度1920×1080は、HD画質と呼ばれる設定です。

更に高画質を目指せば4K動画等も作れなくはないですが

そもそも皆さん、4K動画でYoutubeの演奏動画、見ます?

よくて1920×1080のHD画質くらいで見るか見ないかかなぁと思います。

この設定で、一般視聴レベルなら十分キレイな画質になります。

フレームレートって?

1秒間に何コマある動画かを指します。

参考までに、私達がよく目にするメディアだと

となっています。最高で60 fpsまで選択可能です。

演奏動画は、あまり被写体の動きが大きくないので、30 fpsもあれば十分です。

逆に、60fpsにすればよりヌルヌル動く動画にはなりますが、動画サイズが単純に倍となってしまいます。(演奏動画に60fpsも必要かなぁ・・・)

プロファイル種類、どれを選べば良い?

Youtube公式はハイプロファイルを推奨しているので、これで設定。

フレーム種類、どれを選べば良い?

YouTube公式がプログレッシブを推奨しているので、これで設定。

Entropyコーディング、どれを選べば良い?

CAVLCをセレクト。

他にも、CABACという設定もあります。

CABACはCAVLCよりも強い圧縮方式でビットレートを10~15%節約できると言われている設定ですが、時折互換性があったりなかったりするようなので、素直にCAVLCを選択しましょう。

平均ビットレートって?

1秒間に何ビットのデータで作成されるかを指します。

1M bpsの動画は1分で7.5MBになります。

この値が大きければ大きいほど、動画は精細になりますが、データサイズが重くなります。

Youtubeのオススメ設定を確認すると、SDR画質※の場合、解像度1080p(1920×1080)でフレームレートが30fpsだと、おすすめビットレートが8Mbps(=8000Kbps)と記載されています。

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※SDR画質って何?
Standard Dynamic Range (標準ダイナミックレンジ)の略称で、従来の映像表現の仕組みのこと。なお、HDR動画(High Dynamic Range)というコントラストの高い画質もありますが、そもそもHDR撮影に対応したカメラで撮る必要あり。どちらか確認してみましょう。

 

なお解像度が高いのにビットレートを低めに設定すると、動きが激しい動画の場合、画質がメチャクチャ乱れるので注意です。

1.2.Youtube用の音声設定

次に「音声」タブから音質を設定します。

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  • 音声圧縮:AAC
  • 音声チャンネル:ステレオ
  • 音声圧縮率(音声ビットレート):384kbps

上記の設定をYouTubeは推奨しています。 ココはシンプルですね。

 

 2.Twitter投稿用おすすめ設定

さて、次にTwitterの設定にいってみましょう。

 

https://help.twitter.com/ja/using-twitter/twitter-videos

上のTwitter公式のヘルプセンターリンクでは以下のように説明がされています。

Q.ブラウザからアップロードできる動画の解像度と縦横比を教えてください。

  • 最小解像度: 32 x 32
  • 最大解像度: 1920 x 1200(および1200 x 1900)
  • 縦横比: 1:2.39~2.39:1の範囲(両方の値を含む)
  • 最大フレームレート: 40fps
  • 最大ビットレート:25Mbps

 

「なるー。この通りに動画を作成すれば良いのかー」

と思ってはいけません。注意が必要です。

2.1.Twitterに動画をUPすると、設定によっては画質と音質が劣化する

Twitterでは、通信トラフィックを抑制するために、アップロードされた動画が重たいファイルの場合に、圧縮作業が行われます。

その際、大きく2つのリスクが発生します。

  1. 小さすぎる解像度でUPすると画質と音質が劣化する
  2. 高すぎるフレームレート・ビットレートでUPすると画質が劣化する(傾向)

これを防ぐために、Twitterエンコード設定を理解し、適切な設定で動画を作成する必要があります。

 

このTwitterによる圧縮はかなり複雑な仕様で、上記以外の情報は利用者向けヘルプには記載されていません。

どこに書いてあるんだろうか・・・と探してみると

Twitter開発者向けのサイトにビデオの仕様と推奨事項が記載されていました。

https://developer.twitter.com/en/docs/media/upload-media/uploading-media/media-best-practices

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ここに書いてあることを、ざっとまとめると、以下のような感じです。 

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上の表の通り、Twitterのシステムでは、解像度によって動画サイズカテゴリを「大」「中」「小」にカテゴライズしています。

ポイントは2つあり

  1. 解像度が1280×720を下回ると小~中サイズに分類しちゃうよ。音質も劣化(64Kbps化)させちゃうよ
  2. 解像度を1280×720以上、また動画ビットレートも2048以上でアップロードしても意味ないよ。容量削減したいから強制的に解像度1280×720、動画ビットレート2048Kにエンコードするよ

ということが書かれています。この2つを注意して設定しなければいけません。

 

さて、上述の記載を参考に、PowerDirectorでの私の推奨プリセットをまとめます。

2.2.Twitter用の動画設定

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  • 解像度:1280×720
  • フレームレート:30
  • フレーム種類:プログレッシブ
  • プロファイル種類:ハイ プロファイル
  • Entropy コーディング:CAVLC
  • 平均ビットレート:2048 Kbps
  • 速度/画質インジケーター:画質モード
  • ブロッキングを使用:チェックあり
  • ダイナミックGOPを使う:チェックなし

上でまとめたTwitterの注意点をベースに、設定プリセットを作ってみました。

なお、フレームレートは30fpsでも60fpsでも対応しているそうですが、Youtube編でも書いたとおり、演奏動画に60fpsも必要無いと思うので、30fpsに設定しています。

2.3.Twitter用の音声設定

  • 音声圧縮:AAC
  • 音声チャンネル:ステレオ
  • 音声圧縮率(音声ビットレート):384Kbps

開発者向けサイトには音声ビットレートは128Kbpsが上限となっていますが、PowerDirectorで編集する際は384Kbpsに設定することをおすすめします。

 

詳しいことは分からないのですが

PowerDirectorは、どうも音声の圧縮が苦手なようで

  1. PowerDirectorで384Kbpsで出力→Twitterで128Kbpsに圧縮
  2. PowerDirectorで128Kbpsで圧縮して出力→Twitterにアップ

両者を比較してみたところ、「1.」パターンの方が音の潰れが少ない印象でした。

どうやらPowerDirectorで音声を圧縮すると、めちゃくちゃ音質が悪くなるっぽいです。

Twitterシステム、優秀ですなぁ。

 

3.まとめ(YouTubeにもTwitterにも併用でおすすめの設定)

もし

YouTubeに高画質でUPする必要は無い」

YouTube用とTwitter用、別々に動画をエンコードするのメンドイ・・」

という場合は

上で紹介したTwitter用の動画プロファイル設定を使えば、YouTubeTwitter両方に併用して高音質演奏動画をアップロードすることが可能です。

個人的には、この設定でYouTubeにアップロードしても、スマホで視聴するくらいなら十分に高画質では・・・?という印象です。

ぜひ試してみてください。

 

それでは、良いミュージック・ライフを!